三環系抗うつ薬よりも新しく開発されたもののタイプとして、SSRIという抗うつ薬の種類があります。パキシルもそんなSSRIの一種の抗うつ薬です。
特徴としては、脳内のシナプスと呼ばれる神経と神経をつないでいる所にあるセロトニンという物質の再吸収を抑えて、セロトニンの量を増加させます。
以前と違うのは、セロトニンにポイントを絞った薬なので、その分副作用が少ないという特徴があります。
パキシルはうつ病やうつ状態、時にはパニック障害にも用いられるSSRIです。
副作用が少ないのがSSRIの特徴ですが、パキシルの場合はその中ではやや副作用が多いようです。
最初は少ない量から始めて徐々に量を増やしていくことになります。効果が表れるまでには時間がかかり、その間に吐き気がしたり眠気が増したりします。あまりにも強い場合は中止することもあります。
ですがある程度の期間を継続して服用していけば、自ずとうつ病に対しての効果が現れてくると思われます。
決して自分の判断でうつ病薬をやめないようにしたいですね。
<処方例>
うつ病の場合は1日に1回10mg夕食後に服用。1週間から2週間様子を見て少しずつ増量していく。
パニック障害の場合は1日1回夕食後に服用。10mgから。
強迫性障害の場合は1日1回夕食後に服用。20mgから。