火曜日

新型うつ病とうつ病薬について

最近よく聞くのが今までの診断に当てはまらない、非定型うつ病、すなわち新型うつ病と呼ばれる病気が増えているようです。

ただこういった方々は、普通のうつ病とは違うからといってそれにあった薬などありませんから、一般的なうつ病と同じように、多少は抗うつ薬の処方はあると思います。

新型うつ病の場合は、うつ病の薬が効かないというわけではありませんが、うつ状態になっている時間が、慢性的ではなく、自分にとって不快な環境の時のみにうつ状態になったりするので、薬の処方も難しいですね。

明らかにそういった環境がうつ病の原因ならば、環境を変えることが抗うつ薬を服用することよりも、重要になります。

また、薬物療法だけではなく、認知行動療法なども、うつ病の思考パターンという基準にのっとって治療が行われるので、新型うつ病には効果が期待できるかどうか定かではありません。

新型うつ病の場合は、薬がどうこうというよりも、はっきりしていない点が多いというところと、本当はちょっと違った障害である可能性も高いですから、必ずしも効果的とは言えないかもしれません。

新型うつ病の症状と原因

日曜日

うつ病薬を処方すると太るのか

よくうつ病薬を処方していると副作用で太るという方がいますが、うつ病薬自体になにか太るようにさせるような副作用はないと思います。

もともとうつ病は食欲が個人差はありますが減ってしまうものです。それにうつ病薬は気分を向上させる働きがありますから、もともと食欲がなかった状態から徐々にうつ病薬を服用していくことで、うつ病の症状も改善していく途上である程度の量を食べるようになる。

そうすることによって体重が増えて太るといった結果をもたらすこともあるということでしょう。むしろ大事なことは太るかどうかというよりもうつ病の症状の改善があれば薬の効果としては十分だと思います。

中には、ストレスにさらされると過食傾向になる人もいます。うつ病薬が間接的にそれを助長してしまうということもあるかもしれません。

とはいっても、うつ病薬が太るようにしている直接的な原因でとしてはあまり考えられず、間接的には多少影響しているのかもしれませんという感じではないでしょうか。

土曜日

うつ病薬が効かない場合

うつ病薬はいろいろタイプがあって、その人その人に合っていて効果のある場合と、効かない場合があります。

実際多くのうつ病薬を使用して、長年たってようやく自分の合っているうつ病薬が見つかったという方もいます。また、中には一向にうつ病薬服用しているにも関わらず効かないで困っている方もいます。

うつ病薬が効かない場合は、難治性うつ病である可能性が高いです。うつ病の薬が効かない場合は、他の方法もあります。

うつ病薬が効かない場合の方法として考えられるのが、電気痙攣療法というものです。電気ショックという言い方はなにか恐ろしい感じがしますが、今は麻酔をかけずにできたりと、特に痛みもなく行えるそうです。

医療機関でもあまり電気痙攣療法は、いいイメージがないので行っていないところもありますが、中には行っているところもあると思います。

電気痙攣量ですぐにうつ病から回復するかどうかも、たしかではないようですが、改善率はあるようです。だからといってうつ病薬の処方は継続して行われると思います。

うつ病薬とアルコールについて

うつ病の薬だけとは限らず、基本的に精神科でもらえる薬はアルコールとの併用は危険です。なぜうつ病薬とアルコールの関係が悪いのかというと、どちらも脳内の中枢神経の働きを抑制する働きがあるからです。

アルコールを飲みながらうつ病薬を摂取すると、うつ病の薬の効果が増強してしまいます。そうなるとふらふらになるくらいならいいですが、最悪な場合救急車を呼ばなくてはいけない状況も想像されます。

当然うつ病薬を処方される際には、注意点としてアルコールの併用は禁止されると思いますが、普段から飲酒されている方は、結構きついかもしれませんが避けた方がいいです。

それでも少しでも飲酒したいという方は、医師に相談してみてください。人によると思いますが、うつ病薬を服用する前後の時間以外は少しくらいなら飲酒してもかまわないという方も中にはいるかもしれません。

飲酒を楽しみしている方もいるわけですから、医師によっては多少は認めてくれるかもしれません。ただうつ病薬とアルコールを一緒に飲むのだけは認められないと思います。

月曜日

うつ病薬の副作用

うつ病薬の副作用については、三環系、四環系のうつ病薬、SSRIとそれぞれ副作用が違います。

三環系のうつ病薬の副作用は、アドレナリン、ヒスタミンという脳の受容体に作用するための副作用が考えられます。

主に口が渇く、便秘などの副作用が多く、頻脈、眠気、排尿困難などの症状も出現する場合があります。三環系のうつ病薬は緑内障、前立腺肥大などの病気をもっている人には投与ができない場合があります。

SSRIの副作用に関しては、主に脳内のセロトニンという神経伝達物質に作用するため、それに関した副作用が多いのが特徴です。

主に吐き気がするといった症状から、不安不眠などの精神症状までの症状が見られます。ただし吐き気に関しては、一過性の場合が多いようです。

SNRIの副作用に関しては、セロトニンとノルアドレナリンに作用するため、それに関した副作用が見られます。ノルアドレナリンの副作用としては排尿困難という症状が出現することが多いようです。

また、躁うつ病の人に投与すると、躁状態が強くなりすぎてしまう可能性もありますので、注意が必要なようです。

木曜日

躁うつ病薬 リーマス

躁うつ病薬であるリーマスは、主に躁うつ病の躁状態に対して効果のある薬剤です。うつ病相にも効果があるかどうかはまだ明らかになっていないようです。

リーマスなどの躁うつ病薬の副作用としては、服用を始めた時の手の震えや、下痢、口が渇くなどの症状がありますが、ほとんど一時的なものと考えてよいようです。

長期に躁うつ病薬を服用すると、副作用として甲状腺機能や腎機能が低下してしまうようです。

あまり長期で服用はしない方がいいのかもしれませんが、躁うつ病は再発する可能性もあるので、しっかりと治療を行う上ではあるていど長期に服用する必要があると思われます。

わりと軽めの躁状態の場合は、リーマスを200mgを3錠、日に3回服用することが多いようです。血中濃度も重要になってくるようなので、服用する前に測定する必要があります。

月曜日

抗不安薬 レキソタン

レキソタンはベンゾジアゼピン系と呼ばれる抗不安薬です。抗不安作用や抗けいれん作用が強いのが特徴です。

うつ病にも適応され、他にも神経症、心身症もメインに使用されます。

特に神経症においては、不安や緊張が強い場合に対して有効的です。

レキソタンの副作用はベンゾジアゼピン系抗不安薬なので、比較的副作用が少ない薬です。ですが眠気が強くなったり、集中力が下がってしまいますので、車の運転はしない方がいいです。ちなみに高齢者の場合は眠気というよりはふらついたり、めまいが起きやすいので特に注意が必要です。

<処方例>
神経症やうつ病の場合は、1日に6mgから15mgを1日に2回から3回に分けて服用します。

水曜日

うつ病の認知行動療法とは

最近はクリニックなどのデイケアでうつ病治療のための、認知行動療法という治療法がよく行われています。

認知とはその人の思考パターンのことで、うつ病の方は物事をどうしてもマイナスにとらえてしまったり、真面目に捉えすぎてしまう傾向があるようです。

そいういったうつ病に陥りやすい認知、あるいは思考パターンを少しずつ変化させていく方法が認知行動療法というものです。

たいていは心理療法士などのスタッフと、ある程度の集団で行います。

いきなり認知行動療法を行ったからといって、その人の思考パターンが変わってうつ病から回復するわけではないですが、少しずつプラスの発想に転換できるようになるケースもあります。

それに伴って抗うつ薬などの薬物療法も併用して行って行きます。

どちらかというとすでにある程度うつ病が回復されている方が対象で、うつ病のまだ思い方は薬と休養が第一になります。

月曜日

抗不安薬 デパス

抗不安薬のエチゾラムの一種デパスは、神経症並びにうつ病にも適応できる薬です。

デパスは脳内のGABA神経系の作用を強くする働きがあり、それによって不安感や緊張感、抑うつ状態に効果をもたらします。

うつ病の中でも特に不安や緊張がある場合は、デパスを3錠を朝、昼、夕に服用するのが一般的です。

しっかりと服用を継続していれば、副作用もあまりなく安全な薬ですが、急な服用の中止をすると暑くもないのに発汗してしまったり、不安や焦燥感が強くしてしまったりしますので、自分の判断で服薬を中断することは危険です。

副作用としては眠気やふらつきがあり、そのような場合は医師に相談して薬の量を調節してもらうといいかと思います。

日曜日

うつ病の薬は抗うつ薬だけではありません

うつ病の治療で必要なのは、もちろん抗うつ薬を継続して服用するのも大事ですがそれだけではありません。

最近だとクリニックのデイケアなので行っている認知行動療法や精神療法、家族療法など多岐にわたっています。

ただネットなどにはおびただしいほどのうつ病に関することが書いてあるので、どれを信じて良いものかわかりにくいと思います。

一般的には医療機関行っているもについてはしっかりとうつ病について研究して行っているので、だいたいは信頼がおけるとは思います。

ちなみに認知行動療法とは、うつ病になりやすいとされるマイナス的な思考をプラスに変える思考パターンを身につける療法です。

また精神療法はとにかく患者さんの話を聞くことに重点をおいて、話をするだけでも治療的効果があるというものです。

確かにうつ病薬もだいじですが、これらの最新の療法も併用して行うことが必要になってきていると思います。

土曜日

抗不安薬 バランス

クロルジアゼポキシトという薬剤の一種がバランスという抗不安薬です。主に神経症に用いられますが、うつ病でも適応されます。

バランスの特徴的な作用としては、脳内のGABA受容体に働きかけてノルアドレナリンやドーパミン抑制して不安感や緊張感を取り除く抗不安作用があります。

うつ病の場合は特に不安や焦燥感が強い場合に適応されることが多いとおも合われます。

バランスは比較的低力価の薬なので、あまり重い副作用はないようです。

ただアルコールと一緒に服用すると薬の効果が出すぎてしまうので、アルコールは控えなければなりませんし、急激ではないですが眠気も出るので、危険が伴う作業は控えた方がいいでしょう。

<処方例>
成人の場合、15mg~60mgを2回から3回に分けて服用します。1日に100mgまで増やすことができますが、高齢者の場合は60mgくらいが限度です。

日曜日

四環系抗うつ薬 テトラミド

テトラミドは四環系の抗うつ薬の一種で、三環系の抗うつ薬と違う点は、脳内のアミンという物質の再吸収阻害作用がないというところです。

テトラミドの作用はノルアドレナリンの増加と、セロトニンの再吸収抑制によりうつ病改善がはかられるという作用です。

適応される症状は、うつ病やうつ状態です。その他にも認知症のせん妄とうい症状にも効果があるといわれています。

ちなみに、就寝前に投与することが多いようです。テトラミド単体で使用されるというよりは、他の抗うつ薬との併用で用いられるケースが多いです。

副作用は、あまりないようですが眠気やだるさといった抗ヒスタミン作用がありますので、最初のころは寝る前に服用することがいいとされています。

<処方例>
うつ病の場合、テトラミド10mgを朝、昼、夕に3錠ずつ。
または、テトラミド10mgを1錠寝る前に服用する。

土曜日

SSRI ジェイゾロフト

1980年代にアメリカのファイザー製薬によって開発された、選択的セロトニン再取り込み阻害薬の一つがジェイゾロフトです。

比較的新しいうつ病の薬で、日本でも抗うつ薬として2007年に使用されるようになりました。

適応する症状としては、うつ病だけではなく、PTSDや不安障害、パニック障害等の神経症圏の症状にも適応できるので、その範囲は広いです。

特徴としては、他のSSRIと同様にセロトニンの量を増加させることによってうつ気分や不安感を解消します。

副作用としては、口が渇いたり、めまいがしたり、下痢や眠気が強いなどといった症状が現れる場合があります。

効果が出るまでは1週間ほどはかかります。急に使用を中止すると副作用が出ますので、自分の判断で服薬を中断することは危険です。

なお肝機能に障害がある人や、躁病の人、自殺を企図したこのある人等は服用できません。


<服用例>
うつ病に対して、ジェイゾロフト25mgを1日1錠。
(限度は1日100mgまで)

金曜日

SSRI トレドミン

トレドミンは、セロトニン、ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SSRI)の一種です。

作用としては、脳内の神経伝達物質であるセロトニンとノルアドレナリンの再吸収を抑えて量を増加して、抗うつ作用をもたらします。

適応される症状としては、うつ病、うつ状態に用いられます。

副作用としては、眠気が強かったり、頭痛がしたり、ふらつきがあったり、下痢などの症状があります。

トレドミンの特徴としては、他の抗うつ薬と比較すると効果が表れるまでが速いのが特徴です。とはいっても1週間ほどはかかりますので、服用の継続が必要になってきます。

また、うつ症状が改善されても急に服用をやめるのではなく、長くても半年くらいは服用を継続する必要があります。

<服用例>
トレドミン・成人の場合、1日50mgから100mgを1日2回。
トレドミン・高齢者の場合、1日30mgから60mgを1日2回。

木曜日

四環系抗うつ薬 ルジオミール

ルジオミールは四環系抗うつ薬に分類されるうつ病の薬です。

セロトニンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質の再吸収を防ぐ作用が抗うつ薬の特徴ですが、ルジオミールに関しては、ノルアドレナリンの再吸収を防ぐ効果が強いという特徴があります。

また、うつ病の薬で一般的に副作用の一つとしてあげられる抗コリン作用が少ないというのも特徴の一つです。

適応される症状としては、うつ病やうつ状態に用いられます。なかでも体のだるさや、不安感や焦燥感が強い場合、抑うつな気分の症状に適応されます。

効果が緩やかであるので、途中で効果がないといって勝手に服薬を中断してしまうと、頭痛がしたり、眠れなくなったりなどの症状が出ますので、継続的に服用していくことが重要だと思われます。

時にけいれんや発疹が出る場合もありますので、そのような場合は速やかに医師に相談することが必要です。

<処方例>
軽症うつ病の場合、ルジオミール25mg 1錠を寝る前に1回程度。

一般的なうつ病の場合、ルジオミール25mg 3錠を1日に3回。

老人うつの場合、ルジオミール10mg 1錠を寝る前に1回。

火曜日

SSRI デプロメール

SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬であるデプロメールは、日本で初めて用いられるようになったSSRIです。

デプロメール以外にもルボックスという薬も同じ種類の抗うつ薬です。

作用としてはセロトニンの吸収を抑え量を増加させる作用を持ちます。三環系抗うつ薬並の効果がありながら、それよりも副作用が少ないのが特徴です。

一般的なうつ病の症状には頻繁に用いられるうつ病の薬であり、うつ病以外にも強迫障害、社会不安障害にも用いられます。

副作用としては、最初の服用中に吐き気があったりしますが、そのような場合はそれを防ぐ薬を服用することでだいぶ改善されるようです。

<処方例>
うつ病に対してデプロメール25mgを2錠、朝、夕2回。

月曜日

SSRI パキシル

三環系抗うつ薬よりも新しく開発されたもののタイプとして、SSRIという抗うつ薬の種類があります。パキシルもそんなSSRIの一種の抗うつ薬です。

特徴としては、脳内のシナプスと呼ばれる神経と神経をつないでいる所にあるセロトニンという物質の再吸収を抑えて、セロトニンの量を増加させます。

以前と違うのは、セロトニンにポイントを絞った薬なので、その分副作用が少ないという特徴があります。

パキシルはうつ病やうつ状態、時にはパニック障害にも用いられるSSRIです。

副作用が少ないのがSSRIの特徴ですが、パキシルの場合はその中ではやや副作用が多いようです。

最初は少ない量から始めて徐々に量を増やしていくことになります。効果が表れるまでには時間がかかり、その間に吐き気がしたり眠気が増したりします。あまりにも強い場合は中止することもあります。

ですがある程度の期間を継続して服用していけば、自ずとうつ病に対しての効果が現れてくると思われます。
決して自分の判断でうつ病薬をやめないようにしたいですね。

<処方例>
うつ病の場合は1日に1回10mg夕食後に服用。1週間から2週間様子を見て少しずつ増量していく。

パニック障害の場合は1日1回夕食後に服用。10mgから。

強迫性障害の場合は1日1回夕食後に服用。20mgから。

日曜日

三環系抗うつ薬 ノリトレン

三環系の抗うつ薬であるノリトレンの特徴として他の抗うつ薬に比べて、セロトニンの再吸収を防ぐといった作用というよりも、ノルアドレナリンの再吸収を防ぐ作用の方が強いという特徴があります。

ノリトレンの処方としては、20mgくらいから開始して、150mgまでを上限に増やすことができ、2回くらいに分けて服用していきます。

アドレナリンの再吸収を防ぐので、その副作用として起立性低血圧という副作用が生じる場合もあるのですが、ノリトレンに関しては、三環系抗うつ薬のなかでも一番起立性低血圧になりにくいです。

便秘や口が渇くなどといった抗コリン作用も比較的少ないようです。ですが効果が表れるまでは、1か月ほどの期間がかかりますので、継続して服用することが大事です。

適応する症状としては、うつ病やうつ状態に対して処方されます。

<処方例>
ノリトレン 10mgに対して 2錠から6錠を朝と夕2回
もしくはノリトレン25mgに対して 3錠から6錠を朝・昼・夕に三回。

金曜日

三環系抗うつ薬 スルモンチール

スルモンチールはだいぶ昔に開発された第一世代の三環系抗うつ薬です。

作用としては、ノルアドレナリンとセロトニンの脳内の取り込みを防ぎ、両者の量の減少を抑えることによってうつ病に効果があるとされています。

主にうつ病やうつ状態に使用されます。

スルモンチールはうつ病の中でも特によく眠れない不眠状態が強い時、不安感や焦燥感が多い時に使用される頻度が高い抗うつ薬です。

処方は少量から開始して徐々に量を増やしていきます。効果が出るまでには1カ月というかなりの期間を要するので、効果が出ないといって途中で服用を自分の意思で中止しないことが大事です。

副作用としては口が渇いたり、尿をするのが普段より難しくなったり、便秘などの症状が出る場合があります。

<処方例>
スルモンチール 25mgに対して2錠から6錠を朝と夕に服用。
最大の服用量は200mgから300mgが上限です。

火曜日

デジレル

デジレルの特徴としては、セロトニンの減少を抑える作用が中心で、アドレナリンの拮抗作用、ヒスタミンの拮抗作用もあります。

うつ病とうつ状態に用いられる抗うつ薬で、効果の方は三環系抗うつ薬並の効果があります。うつ病に対して用いるには抗うつ作用が少ないのである程度の服薬量が必要になってきます。

かといって服薬量が多くなると、催眠効果や鎮静効果が出てきてしまうので就寝前に服用するケースが多いと思われます。

単独でデジレルを使用するわけではなく、他のうつ病の薬と併用して、デジレルを就寝前に服用するということになると思います。

副作用としては、眠気が残る場合があります。

<処方例>
うつ病の場合
デジレル 1日75mg以上を処方して、その後最大200mgまで増やしていく。1日に1回から3回。

うつ状態の場合
1日25mgから50mgを寝る前に服用。効果によってはさらに増量することもある。

月曜日

三環系抗うつ薬 プロチアデン

プロチアデンは一応の分類では第二世代の三環系抗うつ薬です。

プロチアデンの特徴としては、若干ではありますが第一世代のうつ病薬よりも副作用が少ないようです。特に口が渇いたり、便秘になったりといった抗コリン作用が少ないようです。

うつ病になった場合は、比較的使いやすい薬だといえますので、よく処方される機会も多いのではないかと思われます。

ただSSRIという新しいうつ病の薬が出たことで以前よりも使用されることも少なくなったかもしれません。

プロチアデンの処方としては徐々に50mg程度から徐々に量を増やしていくことになります。

個人差はありますが、もし抗コリン作用の副作用が出た場合はすぐに医師に相談した方がいいです。そのような副作用が出た場合は他のうつ病の薬と変えてくれると思います。

<処方例>
プロチアデン 25mgに対して3錠から6錠を3回に分けて服用する。

日曜日

四環系抗うつ薬 テシプール

四環系抗うつ薬であるテシプールの特徴としては、脳内のアドレナリン神経の抑制を抑えて、それだけではなく、セロトニンの減少も抑えてくれる抗うつ薬です。

結果として、アドレナリンとセロトニンの量を増加させることができるという作用があります。

三環系抗うつ薬では抗コリン作用という副作用があるために、副作用抑制のためにテシプール等の四環系抗うつ薬が使用されていました。

最近ではSSRIという抗コリン作用等の副作用が少ないうつ病薬が用いられることが多くなってきましたが、SSRIを用いても焦燥感などの副作用がある場合などは、用いられることが多いようです。

副作用が弱いのも特徴です。特に日中の眠気やだるさがある場合は、この薬の方がいいかもしれません。

かといって副作用がないわけではないので、一般的なうつ病薬の副作用には注意しといた方がいいと思われます。

土曜日

三環系抗うつ薬 アナフラニール

アナフラニールはずいぶんと古くから用いられてきた典型的な三環系抗うつ薬の一つです。

抗うつ薬は通常水と一緒に口から服用するのですが、アナフラニールに関しては点滴で服用することができる唯一の薬です。

うつ病だけではなく、神経症における強迫性障害にも用いられることもアメリカなどでは多いようです。

アナフラニールの特徴としては、主にセロトニンの量を減少を抑えるものと考えられます。うつ病の薬の中でも確実性の面では未だに高い評価を得ている抗うつ薬です。

ですが副作用もかなりあるというのが特徴ですので、副作用にうまく対処できるかどうかがポイントになってくると思われます。

<副作用>
抗コリン作用が強いので、口が渇いたり、便秘になったりといった症状が出る場合があります。副作用だと思った時はすぐに医師に相談するの大事です。

<処方例>
アナフラニール 25mg 3錠から6錠 1日3回

金曜日

三環系抗うつ薬 トフラニール

トフラニールは三環系抗うつ薬を代表するうつ病によく用いられる薬です。

脳内の中枢神経に作用します。特にトフラニールは、うつ病の原因と考えられているノルアドレナリンやセロトニン物質の減少を抑え、モノアミンの増加を促すという特徴があります。

三環系抗うつ薬の後に開発された、SSRIとよばれるうつ病薬の種類が誕生したので、現在ではうつ病に対して用いられることは少なくなってきたようです。

ですがうつ病の治療薬としては、一般的で標準的な薬として現在でも使用されています。

ちなみにトフラニールは、うつ病だけではなく、強迫性障害や、不安障害といった神経症の症状にも効くと言われています。

<副作用>
トフラニールの副作用としては、抗コリン作用、便秘や排尿障害、頻脈などがあります。また一過性で眠気や倦怠感が出る場合があるようです。

効果の方は2週間くらいの期間を有するので、あせらずゆっくりと服用を継続していくことが大事です。

<処方例>
トフラニール 25mg 食後に1日3回

木曜日

三環系抗うつ薬 アモキサン

アモキサンは三環系抗うつ薬の一種ですが、とりわけ第二世代の抗うつ薬として比較的新しいものです。

では、以前の第一世代の抗うつ薬とどう違うかというと、口が渇いたり、便秘になったりといった抗コリン作用と呼ばれる抗うつ薬の副作用が少ないというのが違いの一つとして挙げられます。

他の抗うつ薬にはないアモキサンの特徴としては、脳内物質であるモノアミンの増加だけではなく、ドーパミンと呼ばれる物質にも作用するという点です。

アモキサンはドーパミンの量を抑えるので、うつ病だけではなくて精神病性のうつ病へ効果もあるとされていますが、ドーパミンが不足すると起こる錐体外路症状に注意しなくてはいけません。

ですが抗コリン作用という副作用がないので、比較的服用しやす抗うつ薬ということもできます。

ちなみにまったく副作用がないということではなく、便秘や口が渇いたりといった症状が出ないわけではないです。

副作用が出るのなら医師に相談した方がいいでしょう。

<服用例>
アモキサン 25mg 6錠を3回に分けて服用する。

火曜日

トリプタノール

トリプタノールは三環系抗うつ薬の一種です。うつ病の原因と考えられている一つに、脳内のモノアミンが不足することが挙げられますが、トリプタノールはモノアミンを増やして、うつ病の気分を軽減する役割があります。

トリプタノールの特徴としては、うつ病の薬の中では鎮静効果がよくて、うつ病にかかっている方でもとりわけ睡眠がうまくとれなかったり、焦燥感が強いうつ病の方に合っている抗うつ薬だといえます。

最初は少量で服用していき、最大で1日に150mgまで服用することが可能です。

効果が出るまでには2週間ぐらいかかるといわれています。比較的効果がゆっくりであるといえます。

<副作用>
副作用としては、うつ病薬ではよく見られる、抗コリン作用と呼ばれる便秘、口の渇き、目の調節機能の障害等が出現するときがあります。
抗コリン作用の副作用が出た場合はすぐに医師に相談した方がいいです。

<処方例>
・うつ病の初期段階のケース
 トリプタノール(25mg) 夕食後と就寝前に2錠づつ

・や尿症のケース
 トリプタノール(25mg) 就寝前に1錠

月曜日

うつ病の薬の重要性

うつ病は精神疾患の中の、気分障害と言われる症状です。

現代の日本など先進国ではうつ病に罹患する割合が年々増加傾向にあります。

うつ病は単に憂鬱な気分になるだけではなく、身体的にも影響を及ぼしますし、人によって症状がまちまちです。

少なからず今までの研究では、うつ病の原因として遺伝と環境によるものだと言われるようになってきています。

化学的には脳内の物質が環境によるストレスによって、バランスを崩すことによって発症するとも言われるようになってきます。

ですから自分の気持ちの持ちようだけで、うつ病から克服するのは容易なことではないのです。

しっかりと医師に相談して、うつ病の薬を服用しながらゆっくり静養することが一番なのですが、それがなかなかできない方も多いようです。

中にはうつ病薬の副作用が嫌で、途中で服薬を中断してしまったり、もううつ病が回復したと思ってやめてしまう人もいます。

ですがそれは、うつ病から立ち直る機会を自分で壊してしまっていることにもなりかねないと思います。

そこでうつ病の薬についての知識をしっかりと知って、うつ病のメカニズムを知れば薬の重要性を確かめることになり、うつ病からの克服に少しでも近づけるのではないでしょうか。